やったこと結果つまずき
AIにイメージを伝えてデザインを依頼最低限見られるサイト止まりやりたいことが伝わらない
公開直前に全部ボツ→やり直しいまの白・黒・黄のかたちにロゴだけはClaudeで納得できず

第3話で、記事を置けば自動で公開される仕組みができました。あとはデザインを整えて公開するだけ──のはずが、この回はいちばん大きな手戻りの話です。

AIにイメージだけ伝えて「サイトのデザインをお願い」と頼むと、たしかに出てはきます。ただ、できるのは最低限見ることのできるサイト、という感じでした。やりたいこと、見せたいことがうまく伝わらない。ここが本当に大変だったのを覚えています。要素は揃っているのに、どこかで見たようなサイトの形をしているだけ。当時のスクショは残っていませんでしたが、第3話で書いた倉庫にはボツにしたコードごと全部残っていて、この記事の画像はそこから再現したものです。

ボツになった当時のデザイン(2026年8月9日時点の案。公開には至らなかったコードから再現)
ボツになった当時のデザイン(2026年8月9日時点の案。公開には至らなかったコードから再現)

公開する直前、それを眺めていて、ぼくがAIに送った言葉はこれでした。

「誰がこんなサイトに来たいと思う」

きれいな問いかけじゃなく、ほとんど文句です。でも、この一言がこの連載でいちばん大事な判断だったと、いまは思っています。頼んだ通りにできていることと、これでいいことは、別の話でした。それで、全部ボツにしました。

やり直しで決めたのは、足すことではなく減らすことでした。色は白と黒と、黄色ひとつ。飾りを削って、記録がいちばん前に出る形にする。

やり直した後の現行デザイン(2026年8月23日時点)
やり直した後の現行デザイン(2026年8月23日時点)

いちばん苦労したのは、ユニークな部分──ロゴでした。 ここだけはClaudeでなかなか納得できるものができず、最終的にChatGPTで作っています。途中の案には工場長らしき人物のマークもあって、「工場長はださくないですか」と文句を言った記録が残っています。道具は一つに決めなくていい、と学んだのもここです。

この経験からぼくが持ち帰ったのは、AIを万能と思わないことです。ベンチマークになるサイトを用意する、設計をある程度自分で固めてから渡す──扱うのは自分自身なので、きちんと準備することが結果を分けます。そして、できてからのチェックも必要です。

あとから分かったことも書いておきます。このサイトの計器盤はAIの提案からすぐ実装になりましたが、案内板はぼくのアイデアが起点で、そこからの仕様と見せ方はAIが秀逸でした。どちらが起点でもいいものはできる。ただ、どちらの場合も、判断する側の目は要ります。

作れば作るほど、いいものができる──その確信はあります。ただそれは、学習という土台の上に成り立つものです。AIも同じで、そのことを理解しないと、いいものは作れないと思っています。

次の第5話は完結編。サイトが文字化けした日の話です。

連載「このサイトができるまで」全5話

  1. 第1話このサイトができるまで ── いちばん時間を使ったのはデザインの判断だった
  2. 第2話名前とドメインを決めた日
  3. 第3話倉庫と自動公開──pushすると、勝手にサイトが更新される話
  4. 第4話公開直前、デザインを全部ボツにした話この記事
  5. 第5話サイトが文字化けした日──原因はフォントだった近日