公開直前、デザインを全部ボツにした話
| やったこと | 結果 | つまずき |
|---|---|---|
| AIにイメージを伝えてデザインを依頼 | 最低限見られるサイト止まり | やりたいことが伝わらない |
| 公開直前に全部ボツ→やり直し | いまの白・黒・黄のかたちに | ロゴだけはClaudeで納得できず |
第3話で、記事を置けば自動で公開される仕組みができました。あとはデザインを整えて公開するだけ──のはずが、この回はいちばん大きな手戻りの話です。
AIにイメージだけ伝えて「サイトのデザインをお願い」と頼むと、たしかに出てはきます。ただ、できるのは最低限見ることのできるサイト、という感じでした。やりたいこと、見せたいことがうまく伝わらない。ここが本当に大変だったのを覚えています。要素は揃っているのに、どこかで見たようなサイトの形をしているだけ。当時のスクショは残っていませんでしたが、第3話で書いた倉庫にはボツにしたコードごと全部残っていて、この記事の画像はそこから再現したものです。

公開する直前、それを眺めていて、ぼくがAIに送った言葉はこれでした。
「誰がこんなサイトに来たいと思う」
きれいな問いかけじゃなく、ほとんど文句です。でも、この一言がこの連載でいちばん大事な判断だったと、いまは思っています。頼んだ通りにできていることと、これでいいことは、別の話でした。それで、全部ボツにしました。
やり直しで決めたのは、足すことではなく減らすことでした。色は白と黒と、黄色ひとつ。飾りを削って、記録がいちばん前に出る形にする。

いちばん苦労したのは、ユニークな部分──ロゴでした。 ここだけはClaudeでなかなか納得できるものができず、最終的にChatGPTで作っています。途中の案には工場長らしき人物のマークもあって、「工場長はださくないですか」と文句を言った記録が残っています。道具は一つに決めなくていい、と学んだのもここです。
この経験からぼくが持ち帰ったのは、AIを万能と思わないことです。ベンチマークになるサイトを用意する、設計をある程度自分で固めてから渡す──扱うのは自分自身なので、きちんと準備することが結果を分けます。そして、できてからのチェックも必要です。
あとから分かったことも書いておきます。このサイトの計器盤はAIの提案からすぐ実装になりましたが、案内板はぼくのアイデアが起点で、そこからの仕様と見せ方はAIが秀逸でした。どちらが起点でもいいものはできる。ただ、どちらの場合も、判断する側の目は要ります。
作れば作るほど、いいものができる──その確信はあります。ただそれは、学習という土台の上に成り立つものです。AIも同じで、そのことを理解しないと、いいものは作れないと思っています。
次の第5話は完結編。サイトが文字化けした日の話です。
連載「このサイトができるまで」全5話
- 第1話このサイトができるまで ── いちばん時間を使ったのはデザインの判断だった
- 第2話名前とドメインを決めた日
- 第3話倉庫と自動公開──pushすると、勝手にサイトが更新される話
- 第4話公開直前、デザインを全部ボツにした話この記事
- 第5話サイトが文字化けした日──原因はフォントだった近日