サイトを公開して1週間。Cloudflareの管理画面を開いたら、こう表示されていました。

Unique Visitors: 610(8月7日〜14日)

ゾーン概要のUnique Visitors 610
ゾーン概要のUnique Visitors 610

一瞬、固まりました。うれしい方にではなく、「ありえない」の方にです。このサイトへの導線は、フォロワー0のXアカウントだけ。投稿のインプレッションは20以下。週に610人が来る入口が、どこにも存在しないんです。

週次のセッションで、ぼくはClaudeにそのまま数字を報告しました。

Xのフォロワー数 0インプレッション 20以下Cloudflareのアクセス数 7 AUGUST — 14 AUGUST:unique visitors 610

返ってきたのは、こういう指摘でした。

フォロワー0・インプレッション20以下・検索流入が育つ前の新規ドメインで、週610人が来る導線が存在しません。数値間の整合が取れていない以上、この610の大半はクローラー・ボットと判断すべきです。

言われてみればその通りで、ぼくは数字どうしのつじつまを確認せずに、いちばん大きい数字だけを見ていました。

調べた結果はこうです。Cloudflareの管理画面トップに出る訪問者数は、サーバー側の計測で、ボットや自動アクセスも全部「訪問者」として数える仕様でした。新しいドメインは公開直後からスキャンの自動アクセスが大量に来るので、610の大半はそれです。

じゃあ実際は何人来ていたのか。別の計器(Cloudflare Web Analytics。ブラウザ側で計測するので、JavaScriptを動かさないボットは数えない)で同じ7日間を見ると──

訪問 108・ページビュー 219(8月7日〜14日)

610と108。同じ期間で、計器によって6倍違いました。

でも、まだ終わりじゃなかったんです。この108の内訳(どのブラウザから来たか)を開いたら、いちばん多かったのは「ChromeHeadless」の50件。画面のない自動操作用のブラウザで、正体は、ぼくがこのサイトのビルドに組み込んでいるスクリーンショットの自動撮影でした。自分の工場の機械が、自分のサイトを50回訪問していた。残りの58件(内訳の表示上は56件。集計のタイミングで2件ずれています)も、アクセス元を見るとほぼ全部がURL直打ち──公開直後に何度も自分で確認しに行った、ぼく自身です。

外部のリンクから来てくれた人は、7日間で1人でした。Xの投稿経由です。

Web Analyticsのブラウザ別内訳
Web Analyticsのブラウザ別内訳

610人 → 実測108 → 本当の読者はたぶん1人。3段階、数字が縮みました。この日から、訪問者数はWeb Analytics側だけを正とし、そのうえで「自動処理と自分のアクセスが混ざる」計器だと分かって読むことに決めました。

数字は、計器の仕様を読んでから見る。今回の学びはこれだけです。読者1人はへこみますが、その1人は本物です。嘘の610より、本物の1のほうが、これからの判断の役に立ちます。

(2026-08-15 訂正追記: 内訳画像との2件の差について括弧書きを追加しました)